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低用量ピル

低用量ピルとは

低用量ピル一般的に、ピルと呼ばれる薬は卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)という2種類の女性ホルモンを配合した薬剤です。ホルモン含有量が少ないものを低用量ピルとよびます。毎日同じ時間に内服し、ホルモンの値を一定に保つことにより、卵巣からの排卵を抑制します。排卵抑制により、正しく内服をしている場合は妊娠をしないため、低用量経口避妊薬(OC)とも呼ばれています。月経量が減少し、痛みが楽になります。月経前の不快感も改善されます。周期投与と連続投与があり、周期投与は毎月定期的に月経がありますが、連続投与で約3カ月おきになります。ピルを内服しても、内服をやめた後にピルのせいで妊娠をしづらくなるということはありません。

当院の低用量ピル

保険診療ではルナベル(フリウェル)、ヤーズフレックス、ヤーズ配合錠(ドロエチ)、ジェミーナ、アリッサを、自費診療としてラベルフィーユ、ファボワール、ドロエチを取り扱っています。血栓症のリスクを省いた黄体ホルモン単剤のピルとして、保険適応ではディナゲスト(ジエノゲスト)を、自費診療ではミニピルといわれるノリディとスリンダを扱っております。(()はジェネリック)

月経困難症など生理に関わるお悩みの治療目的の場合は、保険適用で処方されます。最長3か月分になります。自費診療の場合は、最長半年分の処方が可能です。

費用(税込);自費診療の場合

初回診療
(身体測定、血圧測定、経腟超音波検査)
8,800円
子宮がん検査(2年以内の健診受診がない場合初回診療に追加) 3,850円
再診
(問診、身体測定、血圧測定)
1,100円
ピル採血(1年以内の結果持参がない場合初回診療に追加) 3,300円
院内D-ダイマー迅速検査 2,200円
ピル 2,640円
ミニピル(ノリディ) 2,970円
ミニピル(スリンダ) 3,300円
採血手技料 1,100円

 

低用量ピルで
期待できる効果

  • 避妊成功率99.8%
  • 月経痛の緩和
  • 経血量の改善
  • 月経周期の安定
  • 子宮内膜症・卵巣がん・子宮体がん・大腸がん予防
  • ニキビ改善

低用量ピルの副作用とは

低用量ピルを服用することで、以下のような副作用が現れることがあります。

  • 吐き気やむかつき
  • むくみ
  • 乳房の痛み
  • 頭痛
  • 血栓症リスク
  • 少量不正出血
  • 性欲減退

など

服用から数日間は、吐き気やむかつき、乳房の痛みなど妊娠初期症状に類似した症状が起こることがあります。
これらの症状は一時的なもので、服用から約1カ月で改善します。少量の不正出血があることがありますが、たいてい4~5日程で治まります。
身体が薬剤に慣れれば症状は解消しますが、上記の症状が長期間続く場合は当院までご相談ください。

よくある質問

低用量ピルの適切な使用方法とは?

低用量ピルは毎日1錠を同じ時間に飲むことが大切です。通常、21日間連続で飲んで7日間休薬し、その後のサイクルを繰り返す方法が一般的です。120日間連続で内服し、4日間休薬をする方法もあります。

低用量ピルはどの程度の期間使用すれば効果が得られますか?

効果が現れるまでには個人差がありますが、通常数カ月から半年程度の使用が必要です。適切な使用方法を守り、継続的に服用することが効果を得るための鍵です。

他の薬との併用は可能ですか?

一部の薬物と低用量ピルの併用が効果を減弱させることがあるため、他の薬を服用する場合は医師に相談することが重要です。特に抗生物質や抗てんかん薬との併用には注意が必要です。

低用量ピルを飲み忘れた場合、どうすればいいですか?

飲み忘れた場合は、できるだけ早くピルを服用し、次の予定通りに服用を続けてください。必要に応じて避妊法を追加で使用することも考慮してください。

低用量ピルの避妊効果は100%保証されますか?

低用量ピルは適切な使用で高い避妊効果がありますが、完全な保証ではありません。正しく使用することが重要です。

低用量ピルはどのように処方されますか?

低用量ピルは医師の処方が必要です。専門医による診断と適切な処方が行われます。

低用量ピルを使用する際の注意点は?

喫煙や高血圧、血栓症の既往がある場合、医師と相談して適切な選択を行う必要があります。また、定期的な健康チェックも大切です。

低用量ピルの効果が現れない場合、どうすればいいですか?

効果が現れない場合は、専門医と相談して適切な調整を行うか、他の避妊法の選択肢を検討することができます。

低用量ピルを服用中に妊娠した場合、どうすればいいですか?

妊娠が疑われる場合は、すぐに医師に相談してください。低用量ピルの服用を中止し、適切な指示を受けてください。

低用量ピルは年齢制限がありますか?

一般的には15歳以上から使用が検討されますが、個別の状況によって異なることがあります。医師の指導に従ってください。

低用量ピルを使用すると生理不順が改善するのはなぜですか?

低用量ピルはホルモンバランスを調整するため、月経周期が安定し、生理不順の改善が期待されます。

ミニピル

ミニピルは黄体ホルモンを連日内服します。ミレーナと同じような働きをする内服薬です。エストロゲンがないので血栓症の心配がありません。正しく服用することで、卵胞の発育や排卵を促すホルモンの分泌が低下し、排卵を抑えることで妊娠を防ぐ効果を発揮します。また、子宮頸管粘液の粘稠性を高めることで精子を子宮内に入りにくくしたり、万が一受精しても子宮内膜が厚くなるのを抑えているので受精卵の着床を防がれるなど、多様な作用により避妊効果を発揮します。世界中で認められている薬ですが、日本人での治験がなく長らく未承認薬を輸入しておりましたが、昨年より国内産のミニピル=スリンダが発売になりました。当院では従来薬のノリディとスリンダを処方しております。

費用:ノリディ 2,970円     スリンダ 3,300円
※診察料が別途かかります。

お勧めの人

  • 低用量ピルを服用できないが避妊したい
  • ミレーナの着用に抵抗がある