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助産師外来・母乳外来

助産師外来でできること

助産師外来妊娠初期・中期・後期に1回ずつ助産師外来を設けています。妊娠初期では基本的情報(婚姻状況および家族構成、就労・経済状況、住居環境など)をお伺いします。妊娠中期では栄養管理のことや運動や嗜好品など生活習慣に関してのお話しをしていきます。
妊娠後期では、妊娠中のおっぱいケアや授乳相談はもちろんのこと、妊娠による身体の変化や精神的ストレスなど、妊娠や出産、育児に対する不安や心配事に対してアドバイスを行っております。

費用(税込)

乳腺炎 

※2024年4月から開始予定

乳房マッサージ(1回)

4,400円

母乳相談

母乳相談 3,300円

母乳外来

母乳外来の相談時間は一人当たり最大30分とさせていただきます。

母乳育児におけるお悩みや乳房トラブル、お困りの事がありましたら、お気軽にご相談ください。
具体的に、以下のような内容についてご相談を受けております。

  • 授乳がうまくいかない
  • 母乳が分泌しない
  • 赤ちゃんの体重が増えない
  • 乳房が痛い
  • 乳房のしこりがなくならない
  • 乳房に熱がある
  • 白斑ができた
  • ミルクをどれぐらい足せば良いか分からない
  •  乳腺炎にならないケアをして欲しい
  • 卒乳や断乳の相談

など

母乳育児におけるお悩みに対して個別でケアを行っております。赤ちゃんと一緒にご来院ください。
予約枠を設けておりますが、緊急の場合はお電話ください。産婦人科診察がない日時においても助産師は常時勤務しておりますので緊急時には対応可能です。
予約をキャンセルする場合は、なるべく早くご連絡いただけますようご協力よろしくお願いいたします。

乳腺炎の治療

乳腺炎の治療乳腺に母乳が溜まってしまうと乳腺炎を起こしてしまいます。乳腺炎を防ぐために、赤ちゃんになるべくたくさん母乳を飲んでもらうことが大切です。母乳をたくさんあげていても、乳腺の痛みが強くなってしまった場合は早めにご来院ください。
助産師による母乳マッサージを行って乳腺の詰まりをほぐし、必要に応じて授乳中でも内服可能な抗菌薬と鎮痛剤を医師より処方します。また、当院では母乳指導も実施しております。

授乳中の薬の服用に
ついて

乳腺炎を起こすと、乳腺の腫れや痛みだけではなく発熱を起こすなど全身症状が現れることがあります。
これらの症状は薬剤によって緩和することができます。当院では、授乳中でも服用できる薬剤を処方しております。
乳腺炎の症状に応じて薬剤を選びますが再発を繰り返す場合は母乳を止める薬剤を使用することもあります。

乳腺炎の治療薬

当院では、患者様の乳腺炎の状態を確認した上で薬剤を処方しております。
また、患者様の体質や既往症などを踏まえて処方しますので、安心してお薬を服用いただけます。

抗菌薬(抗生物質)

多くの抗生剤は授乳期でも服用できます。乳腺炎には一般的にセフェム系の抗生剤を使用します。
あまり効果がないときは、母乳の培養検査を行い有効な抗菌薬に変更します。

ロキソプロフェン
(ロキソニン®)

非ステロイド性消炎鎮痛剤です。市販もされています。母乳へ移行する率が低いため授乳期にも安心して使用できます。
副作用が少ないとされている薬剤ですが、喘息や腎機能低下、胃潰瘍などの既往歴がある方は慎重投与となります。

アセトアミノフェン
(カロナール®)

解熱鎮痛剤です。ロキソプロフェンより副作用が少なく、発熱時の子どもに処方されることもあるお薬です。喘息の方にも使えます。

母乳マッサージで症状を軽減

乳腺が詰まったり狭窄を起こしたりする場合、母乳があまり出ない場合には、母乳マッサージを行って、乳腺の詰まりによる痛みや張りの症状を緩和することができます。当院では、助産師による母乳マッサージや母乳指導を実施しております。どうぞお気軽にご相談ください。

乳腺炎の予防方法

食事内容の改善

食事の改善

母乳の量を決めるのは授乳回数と言われており、高脂肪食や高カロリーの食事は母乳が過剰に分泌してしまう、乳汁が脂肪で固まりやすくなるといわれていわれますが、実はこの説に科学的根拠はありません。食べたものによって母乳の成分が変わることはほとんどないといわれており、食事内容にあまり神経質になる必要はありませんが、バランス良く栄養を摂るよう心がけることは大事です。乳腺炎の原因が母親の食事ではないとはいえ、高脂肪、高塩分、高糖質といった食べものばかりを過剰に摂取していると体調のバランスを崩してしまう恐れがあります。昔から授乳中は、やさしい繊維質を多く含んだ「和食を中心にした食生活」をおくればよいといわれてきました。伝統的に母乳に良いとされる食材は、玄米、青菜、根菜、小豆、大豆、海藻などがあげられます。ただし、特定の食材を食べることにより、母乳の質が良くなるという科学的根拠はありません。
厚労省の食事摂取基準からは、授乳中はいつものお食事にプラス350kcal上乗せが必要とされています。三食に軽食を加えるとちょうどよいです。また、授乳中は水分摂取を十分に行うことが重要です。授乳中は水分不足になりがちです。食事から摂取される水分量を考えると1日少なくとも1.2から1.5リットルの水分をとることを目安としてください。

授乳方法の改善

乳腺炎を防ぐ方法として、適切な「抱き方、含ませ方」をしているかはとても重要です。
赤ちゃんの抱き方や授乳時間の間隔を工夫することで、乳腺炎を予防できます。

授乳の際の赤ちゃんの
抱き方

赤ちゃんの抱っこの仕方や乳首をくわえる口の向きが常に同じだと、母乳が乳腺に残って詰まりを起こす可能性があります。
赤ちゃんの抱き方を縦抱きや横抱きのほか、ラグビーボールを抱くように小脇に抱える抱き方、添い寝抱き、仰向けの赤ちゃんを覆いながら授乳する方法など、様々な方向から加えさせて授乳することで乳腺の詰まりを予防できます。

母乳の飲ませ方

授乳の際は、左右の乳房を交互にまんべんなくあげてください。左右で母乳量が異なる場合は、出にくい方からあげる工夫もお勧めです。赤ちゃんの空腹時に、母乳が出にくい乳房からあげることで母乳分泌を促すことができます。